Lee Se-hyunの写真展《残光》(잔광, 殘光)が9月8日に始まった。20日の日曜日に閉幕するので、残りは8日間だ。会場はSPACE LEESEEN(스페이스 이신)である。
光を当てて撮った
作家がカメラを据えた場所は6か所ある。老斤里(ノグンリ)のコンクリートに残る弾痕、慶山(キョンサン)コバルト鉱山の坑道、光州赤十字病院の旧手術室、光川市民アパート、東海岸の軍の鉄条網、義城(ウィソン)で山火事が通り過ぎた跡。出来事から短くて1年、長ければ70年以上がたった場所ばかりだ。
Lee Se-hyunはそこに赤と青の人工照明を自ら当てて撮影した。昼に行けば、コンクリートはただのコンクリートで、坑道はただの坑道だ。光をのせると表面が変わる。銃弾が通った跡やすすが色を得て、もう一度浮かび上がる。展示作はすべて「青い顔、赤い夜」(푸른 낯, 붉은 밤)連作に属する。原題の「낯」は顔を意味する。
3つの流れにまとめた
展示は3つの軸に分かれる。1つ目は弾痕と坑道の闇。2つ目は光州赤十字病院と光川市民アパートに残されていた物たち。3つ目は義城の残骸と東海岸の鉄条網だ。
前の2つは昔の出来事で、最後の1つはこの春に起きたことだ。時間の隔たりが大きい場面を、ひとつの空間に並べている。序文の言葉は短い。「すべての歴史は現在に通じる」
赤い光と青い光
Lee Se-hyunは、韓国近現代史の傷跡が残る場所を訪ね歩きながら、この連作を続けてきた。昨年、光州市立美術館 河正雄美術館で開かれた光州青年作家招待展《Lee Se-hyun:青い顔、赤い夜》(이세현 : 푸른 낯, 붉은 밤)が、その中間報告だった。恐怖で青ざめた顔と、闇のなかの赤い光を向かい合わせるという意味でつけた題だという。青い光は喪失と哀悼を、赤い光は暴力と抵抗の名残を指す。
同じ連作には、国軍光州病院と505保安部隊を撮った写真もある。色を先に決めてから場所を選んだのか、それとも場所が色を呼んだのか。答えは会場でそれぞれが見つければいい。2つの色がひとつの画面で出会う写真があれば、そこからじっくり見ることをすすめる。
観覧情報
- 会期 2026年9月8日(火)~9月20日(日)
- 時間 11:00~18:00
- 会場 SPACE LEESEEN(스페이스 이신)
- オープニング 9月8日 午後5時(終了)
詳しい住所と休館日は、SPACE LEESEENの告知で確かめたほうがいい。平日の昼間しか開いていないため、週末をねらうなら、残るのは13日と14日、19日と20日だ。