冗談めかして言っていますが、私には治らない病気がひとつあります。たぶん私のまわりにも、この病気にかかっている方はけっこう多いと思います。そう、機材沼です。私はかなり重症なほうで、カメラとレンズには惜しまずつぎ込むくせに、なぜか三脚やカメラバッグにはあまりお金をかけないタイプでした。ところが最近、そんな考えを変えてしまうカメラバッグに出会いました。久しぶりに本当に気に入った製品なので、皆さんにご紹介したいと思います。

今回私が買ったのは、NUBESのプレスセンターというカメラバッグです。提供ではなく自腹購入で、バッグが届いてから2週間ほどになります。NUBESの代表とは、今年のはじめにコレ写真館のフリーマーケットで初めてお会いしました。そのとき話をしながら、カメラへの情熱と、本当に写真が好きな方なんだということが伝わってきました。ただバッグを売っている人ではなく、写真とカメラが好きな人が自分で作っている製品だというところも印象的でした。

ぴったりのカメラバッグはなぜないのか

長く写真を撮ってきた方なら共感していただけると思いますが、本当に気に入るカメラバッグを見つけるのは想像以上に難しいものです。デザインが気に入れば収納が足りないし、収納が気に入ればサイズや素材がいまひとつ。すべての条件を満たす製品を見つけたと思っても、実際に使ってみると気に入らないところがひとつ、ふたつと出てきます。だからなのか、長く写真を撮っている、いわゆる古参の方々を見ていると、最後には自分の名前を掲げてカメラバッグを作ってしまったりするんですよね。

ところがNUBESは、カスタムができるカメラバッグです。生地や色はもちろん、好きなデザインや必要な部分を相談しながら反映してもらえます。つまり、世界にひとつだけの自分専用カメラバッグが作れるということです。もうワクワクしてきませんか?私のように、人と同じものよりちょっと特別なものが好きな、人と同じものを持ちたくない病(韓国で冗談めかして「弘大病」と呼ぶ)が重い方なら、このあたりでもうNUBESのInstagramを検索しているかもしれませんね。

バッグの側面のクローズアップ。からし色のポケットに柄入りのテープとNUBESのラベルが付き、赤いループに金色のポーチとキーホルダーが下がっている。
側面のNUBESラベルと柄入りのテープ。 画像 ⓒ Brisnap TV

クリエイターと一緒にデザインしたプレスセンター

私が選んだプレスセンターは、クリエイターのサイモンさんとNUBESの代表が一緒にデザインしたモデルです。中には13インチiPadが入るスペースがあり、前側にはポケットが2つあります。背面と両サイドにも別の収納があるので、思ったよりたくさんの物が入ります。私の機材でいうと、Leica M2、Nikon D200+35mmレンズ、Sony A7C+16-25Gレンズ、それにOsmo PocketとOsmo Nanoまで入れても、中はまだかなり余裕がありました。

上から見下ろしたバッグの中。オレンジ色の仕切りの間にカメラが収まり、手前に小さなポケットが並んでいる。
オレンジ色の仕切りで分かれた内側。 画像 ⓒ Brisnap TV

基本的なつくりも、クリエイター本人がデザインに関わっているからか、実際にカメラを持ち歩く人の目線でよく作られているなと感じました。とくにファスナーが付いているのでバッグを簡単に開け閉めでき、必要なときは片側だけ開けて機材を取り出せるようになっています。たいしたことないように見えますが、実際に使ってみるとこういうところがかなり便利なんです。

フラップを上にめくったところ。フラップの内側の中央に長いファスナーが通り、左側にオレンジ色のメッシュポケットがある。
フラップの真ん中を通る長いファスナーと、オレンジ色のメッシュポケット。 画像 ⓒ Brisnap TV

自分の写真を入れたバッグ

そして、ここからがハイライトです。私は最初から、ただカメラバッグをひとつ買うのではなく、自分だけのユニークなカメラバッグを作りたいと思っていました。なにより自分という人間がよく伝わるバッグにしたくて、バッグの表に自分で撮った写真を入れられるようにカスタムしました。写真家が自分の撮った写真をバッグに入れて持ち歩くというのもおもしろいし、なにより本当に世界にひとつだけの自分のバッグだと感じられて、気に入っています。

バッグの前面から写真を1枚、手で抜き出しているところ。白い建物のアーチ型の扉を撮った写真が、黒い縁のパネルに入っている。
前面の写真パネルは手で取り外せます。 画像 ⓒ Brisnap TV

もうひとつ、どうしても入れたかったものがありました。私はショルダータイプのカメラバッグを探すたびに、いつも水筒を入れられるスペースがほしかったのですが、意外とそういうカメラバッグはほとんどありませんでした。とくにストリートスナップを撮るときは長い時間歩き回ることが多いので水筒を持ち歩くのですが、たいていのカメラバッグには水筒を入れるちょうどいい場所がないんですよね。そこで今回は、NUBESのバッグを注文するときに、水筒を入れるスペースまで別に作ってほしいとお願いしました。イエーイ!

バッグ側面の水筒ポケットにペットボトルが差してある。柄入りのテープとバックルで固定するつくり。
側面にペットボトルを差したところ。柄入りのテープとバックルで押さえます。 画像 ⓒ Brisnap TV

結果的に、私が望んでいた自分で撮った写真を使ったデザインと、水筒用の専用スペースの両方を反映できました。そうしてできあがったバッグを初めて受け取ったときは、本当にうれしかったです。新しいカメラバッグをひとつ買ったというより、頭の中で思い描いていたバッグを本当に形にした、という感覚に近かったです。

注文は機材のセットアップから始まる

NUBESのバッグは、ふだん持ち歩いているカメラやレンズなどの機材のセットアップをもとに、サイズや構成を決めるそうです。どんなカメラを使っているのか、レンズは何本持ち歩くのか、バッグをどんなふうに使いたいのかなどをNUBESの代表と相談して、自分に合ったバッグを作ってもらえます。色や生地といった部分も自分で選べます。気になることがあれば、NUBESのInstagramのDMで問い合わせてみるのがおすすめです。私も相談のとき、親切に案内していただきました。

バッグの内側の仕切りを手で押さえている。オレンジ色の仕切り3枚で中が分かれ、フラップの内側はオリーブ色。
オレンジ色の仕切り3枚と、オリーブ色のフラップの内側。 画像 ⓒ Brisnap TV

まだ使いはじめて2週間ほどなので、耐久性や長く使ったときの満足度まで語るのは少し早いと思います。そのあたりは、これからもっと長く使いながら確かめていくつもりです。でも今のところは、デザインと収納、そしてなにより自分の望む要素を反映できたという点で、かなり満足しています。

私のように、市販のカメラバッグにいつもあと一歩足りないと感じてきた方、ふだん持ち歩く機材にぴったり合うバッグがほしい方、あるいは世界にひとつだけのユニークなカメラバッグを持ちたい方は、一度NUBESをのぞいてみてもいいと思います。機材沼に加えて、人と同じものを持ちたくない病まで抱えている方には、とくに危険かもしれません。私のように、結局注文してしまうかもしれませんよ。いっちゃいましょう!

バッグの側面とショルダーストラップ。赤いループにピンクの花柄ポーチと小さなカードがぶら下がっている。
ストラップ側の赤いループに付けた花柄ポーチ。 画像 ⓒ Brisnap TV